
当事務所では、業務の効率化と品質向上を目的に、社内の有志スタッフによるDXの取り組みを進めています。
専門家に委託せず、社員・パートを問わず現場の声をもとに、継続的な改善を重ねてきました。
この取り組みは「埼玉DXファーストステップ企業2024選定企業」に選ばれました。
繰り返し作業の負担を減らし、
人にしかできない業務に集中するために。
当事務所では、記載事項の転記や印刷など、定型的な業務に時間と人手を要していました。これらの作業を効率化し、より付加価値の高い業務に集中するため、社内でDXの取り組みを進めています。
社内プロジェクト「IKEROBO」を立ち上げ、
DX推進を開始。
社内でDXを進めるにあたり、当事務所では、「IKEROBO(イケロボ:池田会計の"イケてる"ロボット)」と名付けた社内プロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトは、社内の有志スタッフ、社員5名・パート4名が中心となり、専門知識がない中でツールや仕組みを調べ、業務に合わせた改善や仕組みづくりを行っています。
現場の業務をよく知るメンバーが主体となって進めることで、実務に沿った改善が進んでいます。
2023年度〜
1年で最も業務が集中する確定申告期に、社内管理用のチェックシートを数百件分、各担当者がフォーマットに手書きで記入していました。この状況は、担当者の負担増に加え、手書きによる転記ミスなどのヒューマンエラーのリスクを高めていました。
RPAで前年分のデータをシステムから抽出し、フォーマットに自動反映される仕組みを構築しました。各担当者は印字された前年データを確認しながら変更点や追記箇所のみを記入すればよいこととなり、作業の効率化・エラーリスクの低減を実現しています。
2024年度〜
近年、金融機関等の取引明細はインターネットを通じてデータ形式で容易に取得できるようになりました。しかし、このデータを社内会計システムへ連携するには、手作業による煩雑なデータ加工が不可欠であり、データ取得の利便性が十分に活かせていない状況でした。
取得した取引データの加工処理を簡単にできるよう、専門知識のない担当者でも直感的に操作できる社内用アプリケーションを独自に開発しました。これにより、データ加工の手順を削減し、データ入力作業の効率化と、手作業による入力ミス削減に貢献しています。
スムーズに業務に取り組める環境づくりへ
DX化を進めるにあたり、従来は紙で行っていた作業を洗い出し、データで取り扱えるように変更する必要がありました。
その結果、業務フローの見直しにつながり、作業の適正化・効率化が図られています。
こうした業務改善の積み重ねは、よりスムーズに業務に取り組める環境づくりにつながるものと考えています。
これまでの取り組みは、あくまで始まりの一歩です。 今後も、日々の業務の中で見つかった課題に対して、現場の声をもとに改善を続けていきます。
業務の効率化や、より働きやすい環境づくりは、すぐに完成するものではありません。
小さな工夫や気づきを積み重ねながら、社内で取り組みを深めていく方針です。
埼玉県DX推進支援ネットワーク